一触即発懸賞ノスタルジー考
2000年10月25日よく通うセブンイレブンで、懸賞をやっていることを発見した。
なんでもレシートを300円分集めるとプリペイドカードが、5000円集めると10万円分の旅行券がもらえるらしい。
300円と5000円って、これはまたずいぶんと差があるものだなぁ、と唖然としたが、そんなことはまあどうでもいいが、300円と5000円だと、さすがに5000円に応募する人はあまりいないだろうと思い、発作的に5000円分の弁当やら、雑誌やらを買って応募してしまった。
どうにも不確実なものに、かなりの気合を注ぎ込み、テスト勉強のような、やれば確実に結果の出るものに気合を注ぎ込めないのが、僕の欠点なのだが、ねえ、なんとなく不確実なものが当たるほうがうれしいじゃないですか。
「もれなく」よりも「抽選で」で当たる方がうれしいというか、それは「もれなく」懸賞の商品が一般的にしょぼいからなのかもしれない。
しかしだなあ、懸賞なんてものに気合を入れても仕方がないのは、まぎれもなく動かしがたい事実である。
当選確率というのは、数字で感じる以上に低いのである。
例えばこのセブンイレブンの懸賞で考えてみよう。この旅行券10万円分というのは、1000人に当たる。それでは全国にセブンイレブンは何店あるのかというと、なんと8000店舗もあるのである。
つまりは8店舗につき一人しか当たらない。
ひとつの店でだいたい何人くらいが、この懸賞に応募するのであろうか。
少なく見積もっても、100人ぐらいは出すのであろうなぁ。まずはこのなかから代表に選ばれなくてはならないのである。まず100分の一である。
これを読んでいる人は、自分の母校が甲子園に出られる確率を考えてみよう。
だいたいひとつの県に、普通の大きさならば、100校ぐらいあるのであろうか。そのなかから1校を選ぶために、ひとびとは血のにじむような努力をして、それでも何年に一回出られるンだか、よくわからないが、それはまたとんでもないくらいの低確率なのである。
そしてその100分の1を通過しても、さらに8分の1である。
8分の1の確率の低さを実感するには、就職面接を考えてみよう。
この不肖5年目も面接を受けていた時期があった。集団面接なるものは、だいたい5人ぐらいでやるのだが、5人中一人が受かる面接なんてのは、受かる確率は実に低い。それがさらに8人である。
とある会社で最終面接に8人いたことがあった。ああいうとき、いっしょに受けていた学生と言うのは、みんながみんな実に優秀そうにかつ、賢そうに見えるものである。
この人は受かるんでないのか、と僕が思った人が3人いた。しかし受かったのは一人であった。しかもその3人の中の誰でもない、まったく別の人であった。
よくわからないたとえだが、それぐらい低いのだ。
1000名さまプレゼントなんて言ってみても、当たる確率なんか、就職活動の集団面接の確率よりも低いのだ。
と、言いつつも、旅行券がほしいのだ。
ちょっくら旅行券で旅にでたいのだ。
貯金はほとんどない。
とにかく僕は懸賞に出しつづける毎日をしばらくは送るのである。
次回予告:「懸賞裏話」誰でも平等になんてのは嘘なのである。
なんでもレシートを300円分集めるとプリペイドカードが、5000円集めると10万円分の旅行券がもらえるらしい。
300円と5000円って、これはまたずいぶんと差があるものだなぁ、と唖然としたが、そんなことはまあどうでもいいが、300円と5000円だと、さすがに5000円に応募する人はあまりいないだろうと思い、発作的に5000円分の弁当やら、雑誌やらを買って応募してしまった。
どうにも不確実なものに、かなりの気合を注ぎ込み、テスト勉強のような、やれば確実に結果の出るものに気合を注ぎ込めないのが、僕の欠点なのだが、ねえ、なんとなく不確実なものが当たるほうがうれしいじゃないですか。
「もれなく」よりも「抽選で」で当たる方がうれしいというか、それは「もれなく」懸賞の商品が一般的にしょぼいからなのかもしれない。
しかしだなあ、懸賞なんてものに気合を入れても仕方がないのは、まぎれもなく動かしがたい事実である。
当選確率というのは、数字で感じる以上に低いのである。
例えばこのセブンイレブンの懸賞で考えてみよう。この旅行券10万円分というのは、1000人に当たる。それでは全国にセブンイレブンは何店あるのかというと、なんと8000店舗もあるのである。
つまりは8店舗につき一人しか当たらない。
ひとつの店でだいたい何人くらいが、この懸賞に応募するのであろうか。
少なく見積もっても、100人ぐらいは出すのであろうなぁ。まずはこのなかから代表に選ばれなくてはならないのである。まず100分の一である。
これを読んでいる人は、自分の母校が甲子園に出られる確率を考えてみよう。
だいたいひとつの県に、普通の大きさならば、100校ぐらいあるのであろうか。そのなかから1校を選ぶために、ひとびとは血のにじむような努力をして、それでも何年に一回出られるンだか、よくわからないが、それはまたとんでもないくらいの低確率なのである。
そしてその100分の1を通過しても、さらに8分の1である。
8分の1の確率の低さを実感するには、就職面接を考えてみよう。
この不肖5年目も面接を受けていた時期があった。集団面接なるものは、だいたい5人ぐらいでやるのだが、5人中一人が受かる面接なんてのは、受かる確率は実に低い。それがさらに8人である。
とある会社で最終面接に8人いたことがあった。ああいうとき、いっしょに受けていた学生と言うのは、みんながみんな実に優秀そうにかつ、賢そうに見えるものである。
この人は受かるんでないのか、と僕が思った人が3人いた。しかし受かったのは一人であった。しかもその3人の中の誰でもない、まったく別の人であった。
よくわからないたとえだが、それぐらい低いのだ。
1000名さまプレゼントなんて言ってみても、当たる確率なんか、就職活動の集団面接の確率よりも低いのだ。
と、言いつつも、旅行券がほしいのだ。
ちょっくら旅行券で旅にでたいのだ。
貯金はほとんどない。
とにかく僕は懸賞に出しつづける毎日をしばらくは送るのである。
次回予告:「懸賞裏話」誰でも平等になんてのは嘘なのである。
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